Vol.2は弊店Blue Guitarsの試奏動画やイベントでもお馴染みの廣井謙次。

音楽学校MESAR HAUS卒業。井上博氏、元HOUND DOG 西山毅氏に師事。ジャズとロックを融合した幅広いプレイスタイルを持つ。ケーブルテレビ富山の音楽情報番組『とみおん』にてコーナーを担当。自身が定期的にオーガナイズするライブイベント六弦部も好評を博している。セッションやライブで梶原順、満園庄太郎、藤岡幹大、大村孝佳、小林信一、井上銘、師でもある西山毅など幅広いジャンルのミュージシャンとも共演。様々なミュージシャンのサポートやライブ、レコーディング活動、開進堂楽器 音楽教室講師を務めるなど幅広く活躍している。そんな名実ともに富山のファーストコール・ギタリストとなった彼がこれまで、これからを語る・・・

 

 

音楽学校時代の師である西山毅氏との共演・・・

今でこそ飛ぶ鳥を落とす勢いの廣井謙次だが、彼のこれまでの道程は決して平坦な道であったわけではない。ギターを弾くことだけで食べていくことを決意し20代前半に一念発起。レッスンプロとして生計を立てつつも、自身のギタリストとしての飽くなき挑戦は30代になって開花した。Blue Guitarsの音楽教室講師として在籍ていた彼は多くのトッププロと共演し次第に肩をならべていく。その中でも一際感慨深いのは、音楽学校時代の師である西山毅氏との共演だろう・・・

 

日本のファーストコールギタリスト梶原順氏の存在

彼が尊敬するギタリストに梶原順氏がいる。昨年の11月、そして今年の4月と短いスパンで自身の主催するライブにゲストとして招き共演を果たした。梶原氏の存在は廣井謙次にとって大きな存在に思える・・・

記憶に新しい2018年4月のアコースティックセットの共演では、富山県のルシアーメイドのギターブランド FUJII GUITARSとOGINO GUITARSのアコースティックギターを使用してのパフォーマンスも行われた。共にルシアー個人のプライベートなギターを使用した点でも興味深いライブにもなった。

 

 

故 藤岡幹大氏との果たせなかった再演

彼の中で忘れられない出会いであり別れがあった。2018年1月に不慮の事故により帰らぬ人となった故 藤岡幹大氏。藤岡氏と彼は2015年にBlue Guitarsのインストアで共演を果たしている。そしてまさに2度目の共演がその1月末にスケジュールされていた。藤岡氏とセッション予定曲だったProto Cosmos。アランホールズワースを敬愛する藤岡氏と彼が直接連絡を取って決めていた。彼はそのProto Cosmosを自主企画のイベント六弦部で追悼の意も暗喩し演奏した。そこにはギター愛に溢れる藤岡氏への大きなリスペクトがあった。

 

彼がこれから担い、背負っていく事・・・。後進を育成する世代にもなりつつある彼が、そんな変化の渦中で自身のアイデンティティを研鑚し何を成すのか?名実ともに富山のファーストコールギタリストである彼は、自身がどこまでいけるか?試してみたい衝動に駆られているように感じる。それは自身の音楽への飽くなき探求と未知なる欲求、深いギターへの愛情が垣間見せる少年のような初期衝動にも感じる。

Made in TOYAMA・・・新しいStilbluと共に彼の新しいストーリーが始まろうとしている。

廣井謙次 KENJI HIROI – GUITAR LESSON